過去の取扱事例

過去の取扱事例 Case

保険会社からの保険金額を上げることに成功した事例

2020.04.27

その他

事案の概要

X社は旅館を運営していました。しかし、台風によって、旅館の屋根が破損してしまい。その旅館は、営業ができなくなってしまいました。

そこで、X社は、加入していた保険会社から保険金の支払を受け、屋根を修理して営業を行おうと考え、修理業者に見積もりを取った上で、保険会社に対して保険金の支払を請求しました。

しかし、保険会社は、台風による人手不足を理由として十分な調査を行わないまま、写真だけを見て、X社が請求した金額の4分の1の見積もりを提示してきました。

交渉の経緯

当事務所は、本件の依頼を受け、X社から請求の根拠として受け取った資料及び保険会社が提示した資料を全て照らし合わせた上で精査しました。その後、精査の結果をまとめ、保険会社に対して、X社の請求が正当なものであることを根拠を示して主張し、十分な調査及び再度の見積もりを求めました。

保険会社は、これに応じて鑑定人を現地に派遣し、調査を行いましたが、提示する金額は、請求額の2分の1程度にとどまるものでした。

そのため、当事務所は、保険会社に対し、鑑定人の報告内容を書面で提出することを求めるとともに、見積額を上げるよう地道な交渉活動を行いました。

その結果、保険会社から当初の請求に近い金額の見積もりを引き出すことに成功しました。

ポイント

事故などで保険会社から保険金の支払を受けることになった際、保険会社が提示する保険金の支払額は、損害の賠償には十分な額ではないケースが多いものです。

他方、保険は、有事の際に、十分な補償を受け、その後の生活や事業に支障を来さないために加入するものであり、加入者は、その補償を受けるために保険金を支払っているのですから、被保険者は、十分な補償を受ける権利があります。

保険金の額は、事案や保険の内容によって、一定程度、相場があることが多く、保険会社の見積もりが相場を下回っている場合、精通した弁護士が保険会社に対する交渉を行うことで、保険会社からの見積額を上げることができるケースがあります。

本件もまさに、保険会社が十分な補償を行おうとしない姿勢を見せていたところ、弁護士から交渉を行うことで、金額を上げることができたケースでした。

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