裁判基準以上の金額を示談交渉で獲得した事例 | あつみ法律事務所
裁判基準以上の金額を示談交渉で獲得した事例
- ■事案の概要
Xさんは、バイクを運転中,前の車両が後方を確認せずにバックしたため接触し、後遺障害等級14級9号と認定されました。
Xさんは、①傷害慰謝料、②逸失利益、③後遺障害慰謝料を請求することになりましたが、裁判基準の金額と保険会社の提示額は以下のとおりでした。
(裁判基準の金額)
① 傷害慰謝料 170万円
② 逸失利益 78万円
③ 後遺障害慰謝料 110万円
(保険会社の提示額)
① 傷害慰謝料 132万円
② 逸失利益 50万円
③ 後遺障害慰謝料 77万円
- ■当事務所の交渉結果
① 傷害慰謝料 170万円
② 逸失利益 118万円
③ 後遺障害慰謝料 99万円
- ■ポイント
逸失利益は、事故前年度の収入を基準にして計算されるのが一般的です。しかし、転職等の関係で、事故前年度の収入が実態を反映していないこともあります。
本件も、事故前年度の収入を基準にすることに疑問があるケースでしたので、保険会社と交渉し、後遺障害慰謝料を1割譲歩する代わりに、実情に即した収入を基準に逸失利益を算定してもらった結果、交渉を開始してから1か月程度で、裁判基準以上の金額の獲得に成功しました。
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