就活セクハラの加害者との示談交渉で400万円の慰謝料を獲得した事例
- ■事案の概要
大学生のXさんは、これから就職活動を始めようという時期に差し掛かっていました。
そのような矢先、知人から、志望業界で勤務する方(この方をYさんとします。)を紹介してもらえることになり、
面接の際のアドバイスをもらえるということで、Yさんと食事に行くことになりました。
Yさんは、食事の席で、Xさんにお酒を飲むように勧め、Xさんが断るような素振りを見せると、
就職活動に悪影響が出るような態度を示してきました。そのため、Xさんは、断り切れずに何杯もお酒を飲んでしてしまいました。
何杯もお酒を飲まされたXさんは、お店から出たときにはフラフラで、立っているのもままならない状態になってしまい、Yさんに腕を掴まれ、まともな抵抗もできないままラブホテルに連れて行かれ、不本意な思いをすることになってしまいました。Xさんは、この出来事がきっかけで志望業界に絶望し、その道を諦めてしまうことになりました。
- ■当事務所の交渉結果
当事務所は、Xさんのお話を聞き、何がXさんにとって最善の方法か考えることにしました。Yさんにきちんと償いをしてもらうことはもちろんですが、Yさんが勤務する会社の人事部に申入れをするなどの方法も考えられました。
ただ、Xさんは、これから就職活動を開始して、人生の新たなステージに進もうとしている方でした。そのため、過去の苦しい思いは早期に決着させて、前に進んでいこうという結論になりました。
そうして、当事務所は、Yさんとの間で、慰謝料の支払を求める交渉に取り掛かりました。そうしたところ、Yさんも、弁護士に委任し、Xさんの意に反することはしていないと主張してきました。これに対し、当事務所は、Xさんから聞いた事実を一つずつ積み上げて粘り強く交渉し、最終的には400万円の慰謝料を獲得することが出来ました。これは、当事務所にご依頼いただいてから、およそ1か月後の出来事でした。
このように、粘り強い交渉の結果、ご依頼いただいてからおよそ1カ月で、Xさんにご納得いただける結果をご提供することができました。また、こうした結果を実現できたのは、Xさんが速やかに当事務所にご相談して下さったことも大きな要因の一つでした。Xさんと同様に就活セクハラで苦しい思いをされた方は、少しでも早くご連絡いただければと考えております。