美容院での火傷について、適切な賠償金を得られた事例
- ■事案の概要
Xさんは、美容院で髪をセットしてもらっていましたが、美容師が誤ってアイロンを落としてしまい、腕に火傷をしてしまいました。
- ■美容院に対する損害賠償
Xさんの火傷は、後遺障害等級14級に該当するほどの大きさのものではありませんでしたが、それなりに目立つ位置にあり、跡が残ってしまいました。Xさんは、容姿が重要な職業についていたこともあり、当事務所からは、美容院に対し、仮にXさんの火傷が後遺障害等級14級相当の醜状には該当しないとしても、労働能力の一定の喪失や、後遺障害慰謝料が発生するとして、裁判例等を示しつつ、損害賠償金の支払いを求めました。
その結果、Xさんは200万円近い賠償金を得ることができました。
- ■ポイント
当初美容院側は、十分な賠償を行う姿勢ではありませんでしたが、弁護士が介入し、裁判例等を示しつつ交渉を行ったことにより、最終的には適切な金額の賠償金を得ることができました。粘り強い交渉と、裁判例のリサーチによる説得が功を奏した事案でした。本件では、美容院が賠償責任保険に加入していたことも、スムーズな解決に結びつきました。美容院等、過失により顧客に怪我をさせてしまう可能性がある職種の方は、思わぬ事故により高額な賠償金を請求されることがありますので、賠償責任保険に加入されることをお勧めします。